北海道の短い春が終わり、風に少しずつ夏の気配が混じりはじめた今日この頃。
そんな季節の変わり目に、、、。
山わさび栽培の名人として知られる、あの“巨匠”が大切に育てた山わさびを、分けていただきました。

どれも男性の親指ほどの太さで、見事に揃っています。
まるで削る前から美味しさが立ち上るような、凛とした佇まい。
土の香りがほんのり残るその姿からは、ただの食材を超えた“気”が感じられるほどです。
さっそく、その一本をすりおろしてみました。
キメ細かく、ふわりと立ち上がる香り。
目にも鼻にも、そして心にも、くっきりと染み渡る辛み。
素材の力を、まっすぐに届けてくれる山わさび。やはり本物は違います。
主役ではないけれど、確実に料理の印象を変える
“ひと匙の記憶”として、丁寧に使わせていただいております。
巨匠に、心からの敬意を込めて。
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