日常

厨房の合間に、心ほどける「夜の愉しみ」を仕込む。

料理人として厨房に立つ時間は、常に緊張感との隣り合わせです。
素材と向き合い「火加減に神経を研ぎ澄ませる」そんな仕込みの合間、ふと思い立って「自分たちのための小さなお楽しみ」を仕込みました。

今夜の主役は、おでんです。

おでんの具材には人それぞれこだわりがあるものですが、私にとって絶対に外せないのがこの二つ。

たまご お出汁の色がしっかりと染みた、琥珀色のたまご。黄身をお出汁に溶かしながらいただくのも、また一興です。

大根 お出汁をたっぷりと含み、箸がすっと通るほど柔らかくなった大根。噛み締めた瞬間にじゅわっと広がる旨みは、まさにご馳走です。

おでんの美味しさは、火を止めてからの「余熱」にあります。
営業のための仕込みをこなしながら、傍らで静かに味が染み込んでいくのを待つ時間。
この「待ち遠しさ」も、料理を美味しくするスパイスの一つかもしれません。

今夜の仕事が終わったら、熱々のおでんを器に盛って、お気に入りの一杯を。 そんなささやかなご褒美を楽しみに、今日も最後まで丁寧な仕事を積み重ねていこうと思います。

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