相棒との歴史。静かに支え続けた年月。
開店以来ずっとカンパネラを支えてくれたウオークインワインセラー。

毎日の営業の中で、静かに、けれど確実に店を支え続けてくれた大切な相棒です。気がつけば、棚の木目も少し色が深まり、並ぶワインのラベルはどれも思い出のよう。
「便利だし、まだまだ使える」という実用性と、「もう少しお客様が見やすくならないか」という美意識が、心の底でずっと動いていました。
【Before】無骨な信頼感。歴史を感じるセラーの姿


各棚にぎっしりと立てて並んだボトルたちは壮観で、何年もの間、この場所で出番を待っていました。
少し暗く、少し無骨で、それでも確かな安心感があった空間。それは、これまで歩んできた時間の重みそのものでした。
【After】空間の“呼吸”を整える。新たな息吹を宿す再生。

まずは棚をすべて取り外し、空間の“呼吸”を整えるところからスタート。



ワインが最も美しく見える角度や高さ、そして動線を丁寧に計算し直しました。そうする事で、同じ広さなのに、まるで別の空間に生まれ変わった感じがします。


新しい棚にワインを並べていく作業は、まるでコレクションの宝石を一つずつ磨きながら並べるような気持ちでした。ひとつひとつのボトルと向き合いながら、ゆっくりとワイン庫が再構築されていきました。
“ただの保管庫”から、“物語の部屋”へ
今回のリニューアルで気づいたことがあります。
ワインセラーというのは、ただ温度や湿度を管理するための“道具”ではなく、
お店の哲学そのものが宿る場所なのだということ。
ワインを選ぶときのときめき、大切な一夜を彩る一本を探すときの緊張感、お客様の笑顔を想像しながら扉を開くあの瞬間。それらすべてが、このワインセラーの空気を作っています。
「きれいになったね」 「前よりワインが魅力的に見える」
そんなお客様からの温かい言葉をいただけたなら、きっと今回のリニューアルは成功です。
■ これからのワイン庫へ
ワインは生き物。そして、店もまた生き物。
時々立ち止まり、“次の一歩”を選び直すことこそが、美しい時間を育てるのだと信じています。
新しく生まれ変わったワインセラーで、
これからまたたくさんの物語が並び、開き、注がれていきますように。
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